卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

成田新市場移転に補助金-使用料の激変緩和も導入

土地造成進む成田新市場用地(成田市天神峰道場) 成田新市場に入場する現・成田市公設地方市場の卸、仲卸に対し2018年9月11日に説明会が開かれ、新市場の使用料、移転支援策を明らかにした。 成田新市場は2020年の開場を目指し、成田空港近くの元・千葉県花…

春秋の争い

私は柔軟性がある(おおざっぱな)性格ですから、夏の間は暑いから冬がいいと思い、冬になるとやはり夏がいい、夏は貧乏人の味方だと毎年思っていましたが、近年の猛暑と冬の大雪は、どちらが好きかというレベルを超えています。 春と秋は素直に、秋になれば秋…

新卸売市場法のキーワードは物流-「入る物流」から「出る物流」へ

新卸売市場法の法的な整備が着々と進んでおり、現在、全国で農水省の説明会が再び行われている。「再び」ではない、3回目か4回目になるだろう。 業界幹部や学識経験者を集めた従来の委員会方式から、直接、法律を作っている部門が業界に意見聴取や説明を行う…

毒になる奴が煮ている薬喰い

最近は、鶏肉やレバ刺し、牛肉の刺身まで食べることが出来るようになりましたが、個人的には生肉は苦手です。 「お造り」でエビや鯛の尻尾が動いているのも苦手です。白魚の「踊り喰い」も昔、ご馳走になったのですが、食べることに必死で味の記憶はありませ…

豊洲市場開場記念式典-「安全・安心市場へ」小池知事

小池知事を真ん中にテープカット 2018年9月13日、豊洲市場7街区水産卸売場で行われた豊洲開場記念式典を取材した。 市場前駅に下りると、反対のチラシを配付している人もいて、入場も厳密にされている。式典参加者は886人と発表された。市場内で行われるイベ…

豊洲市場の果たす役割と今後の展開-青果部を主とした検証

改正市場法によって卸売市場はどのように変わるのだろうか。 改正市場法の方針が市場施設面でどのように変化するかを、平成30年10月11日に開場する豊洲市場を通して検証する。(「農産物流通技術2018」より一部改稿) 1.築地市場の特徴と機能 築地市場の開…

パーソナル情報システム(株)PJS第29回全国生鮮フォーラム

2018年8月28日から30日の三日間、東京築地のJJK会館で開かれたパーソナル情報システム(株)(PJS)の第29回 全国生鮮フォーラムを取材した。 毎年2回、多彩な講師を招き無料で行われていて今回で29回を数えるフォーラムである。それにしても今回は、主催者…

美しい音と美しい味

先日、鎌倉芸術館でミーシャ・マイスキーのリサイタルを聴いた。 マイスキーのバッハ無伴奏チェロ組曲はiTunesに入っていてよく聴くのだが、数十年前、府中の森芸術劇場で初めてマイスキーを聞いて以来の生演奏はまた格別である。 今回は娘のリリー・マイス…

業務規程・申請書をめぐる課題-その3

8月17日、24日に自民党農林部会、水産部会が相次いで行われ、基本方針、政省令についての与党内での説明・調整が終わった。 8月30日から一ヶ月間の「パブリックコメント期間」《行政の政策方針決定に際して行われる、国民に対して公(パブリック)に、意見…

高齢化社会と人口増

若いころ、高齢の方から「何歳にみえる?」と聞かれて困った経験があります。 当時は、50歳以上は皆「年寄り」で一括りでしたから「関心ないし分かりません」と答えるわけにもいかず、いくつと言えば喜んでもらえるか真剣に考えたことを覚えています。 今、…