卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

卸売市場の命運にぎる物流-その1

物流からロジスティクス、SCMに 最近知ったのだが、役所用語に物流という言葉はないらしい。 改正卸売市場法にも「流通の効率化」という言葉が使われているが、これではイメージが広すぎてなんでも入ってしまう。物流を文字通り解釈する…

包丁とまな板

一時期、子供たちが肉ばかり食べていると大人になっても野菜や魚を食べないのではないかと言われましたが、現在、日本の食文化は世界に広がりつつあります。 平均年齢がどんどん上がってきても、そうしたアンバランスな傾向は出ておらず、高齢化社会になった…

卸売市場の物流改善には何が必要か-三和陸運(株)井上博保社長に聞く

井上博保社長 三和陸運は博多に花専用冷蔵配送センターを建設し、九州全域から関西へと配送網を広げている 新卸売市場法は、これまでになく物流の重要性を強調している。今後の施設整備の支援対象を、①物流、②品質管理、③情報、④輸出の4つの機能を中心とした…

女性が支える日本文化

私のホームグランドは図書館やチェーン喫茶店です。時代の変化にはなかなか付いていけない高齢者でも、携帯電話とパソコンには感謝しています。一時期流行ったレンタルオフィスなど借りる必要はありません。 図書館は、冷房が効いていて本が読めて夜までやっ…

団十郎と水神様

築地市場の解体が始まり、市場内にあった水神様も築地から引っ越した。豊洲でも海の安全を願う祈りは同じである。 築地市場の水神様は長い歴史があるが、個人的な記憶にあるのは、12代目市川團十郎が築地魚河岸会(伊藤宏之会長)主催で毎年行われている水神…

全国青果卸売市場協会(全青協)創立60周年・法人化45周年記念、第51回秋の九州・熊本大会

全青協熊本大会、地方市場の挑戦 全国青果卸売市場協会(全青協)の創立60周年・法人化45周年記念、第51回秋の九州・熊本大会が2018年10月23日、熊本ANAクラウンプラザホテルで行われた。 テーマは「激変する環境の中でも農業活性化と成長発展を目指す地方市…

風景が一変した場外市場、試練の時-築地ノスタルジー

2018年10月7日 2018年10月10日 写真は2018年10月7日と10日の築地場外市場メイン大通りの風景である。右手に築地市場、手前が市場通りで、一番奥に波除神社がある。日曜日(7日)の朝の商店街としては普通であろう。しかし10日の写真は水曜日の午前11時頃で…