卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

新生成田市場 2020年度開場困難に、3回目の入札も不調

オリンピック年の2020年開場を目指し市場建設が進められている成田市公設地方卸売市場は、入札不調等で20年度開場が困難になった。 本体工事の入札が、昨年10月の第一回、11月の第二回、今年2月の第三回と、いずれも入札が不調になったため、成田市は…

丸勘山形青果市場の果たす役割(下)−流通の効率化ビジネスモデル

左:佐藤明彦 代表取締役社長、右:井上周士 代表取締役専務 丸勘山形の特徴 粗利10%、経常利益3%がなぜ実現できたのか、丸勘山形の取り組みは、改正市場法下での流通の効率化を目指す典型的なビジネスモデルである。 なぜこうした数字が一民間市場卸で可…

丸勘山形青果市場の果たす役割(上)−「改正市場法と地方卸売市場」粗利10%、経常3%の衝撃

改正市場法下で大きな課題となるのが地方市場の方向である。 市場法が変わっても、現実の市場流通には大きな変化はないだろうという見方も多い。しかし変わる。とりわけ地方市場は変わる。 卸売市場の減少が、そのまま市場流通の衰退に結びつくわけではない…

花き市場拡充で生鮮流通拠点機能整備−石巻青果市場の取り組み

1.花き売場増設 民設民営市場「石巻青果花き地方卸売市場」が花き卸売場を拡充した。 開設会社である石巻青果が、市場昨年7月に新たに隣接する用地1万1千平方メートルを取得し、売り上げ増に伴い手狭となっていた花き売場を移転増設したのである。 これ…

東京ドームの広さを知っていますか

大きさを表現する基準として「東京ドーム○個分」がよく使われる。 いつ頃からだろうか。テレビでも新聞でも良く使われる。 昔、築地市場にあった「豊洲市場の案内展示場」で若い女性から「豊洲市場の面積は東京ドーム○個分」になると説明されたことがある。 …