卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

足利市場民営化スタート

公設から民営化した足利市場の新施設が完成、2019年9月4日に竣工記念式典が行われ、9月24日に新施設での全面開業がスタートした。足利市場は、市場用地を所有する「丸足足利海陸物産市場」(石内昭男社長)が開設会社となり、約12億円をかけて解体、新設…

全魚と全青協が事務所統合

活発な活動を続けている全青協(大阪大会) 改正市場法の施行に備えて、全国魚卸売市場連合会(全魚卸)はこのほど事務所を東京秋葉原にある全国青果卸売市場協会(全青協)の事務所に移転し、富山武夫・全青協理事が全魚専務も兼任し、事務局体制を統合した…

豊洲市場で開場1周年

2019年10月11日、まるで豊洲市場の苦境を象徴するかのような開場一周年記念式典が、豊洲市場管理棟で行われた。 折しも未曾有の台風接近のニュースが流れるなか、会場には限られた関係者のみ約100人が参加。農水省の武田卸売市場室長が約30分の講演を行っ…

水産仲卸の記者会見

2019年10月17日、仲卸組合の団体である全国水産物卸組合連合会(全水卸組連)の正副会長など10人の幹部による記者会見が豊洲市場の東卸組合会議室で開かれた。 総会ではなく、臨時に全国の幹部が揃って記者会見を開くことは珍しく、特別な発表でもあるのか…

手数料業者からの脱却

全国青果中央市場の取引は、野菜の64%が委託によって集荷されているが、販売は相対取引が91.6%であり、セリ・入札はわずか8.4%である。 委託集荷したが、産地の指値は1000円なのに、せりで800円しか出なかった。「そういう場合もある」ならば、…

集荷対策費の解決策

集荷対策費の解決策はあるのだろうか。 実務的な解決は簡単である。受託から買い付けにすれば1000円で仕入れた青果物を800円で売ろうが700円で売ろうが違法ではない。あるいは特別出荷奨励金ということでも処理できないことはない。しかし売れば売…

人材活用による市場活性化

川越市場の直売所「生鮮漁港川越」での週末イベント「まぐろ解体ショー」 卸売市場の仲卸売場では毎日見ることができる風景ですが、さすがに市場です。解体している人も「大者」でしたが、この日のまぐろも107キロの大物です。 まぐろ解体ショーは市場まつり…