卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

パーソナル情報システム「WEBセミナー」開催−「制度変更とIT戦略の方向性」

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コロナ対応で新たなセミナーが模索されている (2019年に行われた生鮮流通フォーラム)

2020年6月25日、パーソナル情報システム株式会社(PJS)主催のWEBセミナーが行われた。

PJSは毎年2回、生鮮流通業界向けの無料セミナーを開き、毎回多くの業界関係者が参加していたが、3月の「生鮮流通フォーラム」が中止となったためWEBセミナーを開催した。講師は岩崎順克、パーソナル情報システム顧問。

岩崎氏は、①卸売市場法改正と食品衛生法の一部改訂への対応、②「適格請求書等保存方式への対応」「国際会計基準の適用」への今の取り組み、③第二波コロナ対策としての新常態への対応、の三つのテーマで講演した。

6月23日に施行された改正卸売市場法によって生鮮流通は今後、どのような変化があるか、何を目指していくべきか、食品衛生法の改定に基づくサプライチェーンの課題などコロナ災禍の下で物流と情報の重要性が改めてクローズアップされている。

岩崎氏は三つのテーマを、状況を踏まえながら課題をわかりやすく解説、途中、参加者からのリアルタイムでのアンケートや質問など工夫を交えたセミナーとなった。
参加者間の情報共有などWEBセミナーができる特徴を活かした約1時間のセミナーは順調に終了し、IT企業にふさわしい新たな生鮮流通フォーラムとして注目される試みとなった。

PJSは8月に予定されている「生鮮流通フォーラム」も、コロナ禍の中で就任した農水省食品流通課の金澤 正尚・卸売市場室長を講師にWEBセミナー方式で企画している。