卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

梅雨明け初日の松本

6月下旬、長野県松本市に行った。
梅雨明け宣言が出た日であったことは後で知ったが、とにかく暑かった。

行きは新宿から「あずさ」に乗った。東京から松本に行くには新幹線で長野経由の路線と新宿から特急あずさで行く二通りある。

時間だけなら新幹線が若干早いが松本に行く人は断然、新宿経由が多いだろうと思う。意外に混んでいた。社内は登山姿の中年女性の集団が多く、ここでも女性優位である。

月曜日の朝に松本公設地方市場に行くので、前日に松本に入り、時間があるので松本市美術館、旧制松本高校のある公園、松本城を巡り、途中、手打ち10割そばを食べてホテルに入る定番コースで楽しんだ。
10割そばは食べにくく敬遠していたが、今回は美味しかった。
長野はどこも好きだが、特に松本、上田、小諸、諏訪湖が好きである。

長野県は人口比で美術館が最も多い県である。松本市美術館に行き草間彌生と田村一男を見た。
草間彌生が松本出身だとは知らなかった。
あの個性的な作品はそれほど好きではなかったが、改めて作品をめぐると、やはり驚かされ十分楽しんだ。

アルプスの山々を描いた田村一男は素晴らしく100号の大作が三点並ぶ展示室のソファでいつまでもグズグズと眺めながら休んだあと、近くの北杜夫が学んだ松本高校の校舎を見て図書室でまたまた一休みする。
北杜夫の本がたくさんあり、どくとるマンボウシリーズをパラパラ読んだ。高齢者の散歩コースとして最適である。

松本城はそのまま保存されていて姿は美しいのだが、天守閣まで上る階段が急すぎることは前にきて知っていたので、外から眺めるにとどめた。

九州人にとって富士山は憧れだが、登ってみると緑のない石と砂ばかりの風景が多くショックだった。美しいものには近寄らない方が身のためである。

極彩色の草間彌生作品が迎える(松本市美術館)