卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

岸和田の魚を全国に‐大阪府鰮巾着網漁業協同組合の「泉州生シラス丼」

f:id:chorakuan:20211208170856j:plain

だんじり祭りで知られる岸和田にある大阪府鰮巾着網漁業協同組合は大阪湾の漁獲ナンバーワンの漁協である。その漁協直営の「きんちゃく家」で泉州生シラス丼を食べた(写真)。

グルメリポーターの表現力がないので、感想はただただ美味かったと言うだけである。

「岸和田の魚を全国に」を目標にした「大阪・泉州広域水産業再生委員会」の様々な活動は都市型漁業の先進である。

この漁協活動は詳しく業界紙で紹介しようと思っているが、とりあえずは「鮮度が生命」の生シラス丼である。シラスの漁獲から水揚げ、せりまでの時間と鮮度保持の取り組みは驚くほど徹底している。

「きんちゃく家」で食べた生シラスと釜揚げシラスのハーフ丼は880円である。
写真ではわからないが量もたっぷりで、ご飯の方が少なく感じる「しらす丼」は初めてである。昼時に行列ができて当然だろう。

コロナが収束したわけではないが、このところ各地でおいしい食事をいただいている。
残念なことに若い頃ほどの感激はないが、それでも美味い。

仙台で食べたクジラ尾肉の刺身は前に書いたが、ここ2ヶ月くらいで、石川県七尾漁港でブリ、高松港で瀬戸内タイの刺身、倉敷でカツオの藁焼き刺身、銚子で釣りきんめの煮付け、岩ガキを食べ、自宅では横浜本場の開放日で買った水産仲卸「八清」の本マグロをよく食べる。

「これが最後だから」と言って好き勝手なことをする高齢者を「後が無い詐欺」と言うらしいが、後がないことは事実であり、長生きするより目先の1日を大事にしたい。
12月後半に浜松に行くことになったのでウナギを食べようと思う。

きっとこれが最後だろうから。