卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

漁況と地方市場のコラボ−JF小田原水産の取り組み

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3階建の「漁港の駅・TOTOCO小田原」

改正市場法後の取り組みとして注目されるのが、産地市場と消費地市場の連携です。
小田原漁港の再開発で11月にオープンした「漁港の駅・TOTOCO小田原」が基本的に完成したので、先だって小田原漁港に行ってきました。

多くの漁協で直売所が運営され人気となっていますが、小田原は公設地方卸売市場の卸「小田原水産」と小田原漁協の共同出資で「JF小田原水産」を設立し、漁港の開発だけでなくサプライチェーンの受け皿となる機能を担っています。

漁港内に生簀を作り漁獲した魚を短期間、水面蓄養し、陸揚げ施設、加工施設、市民交流施設を作り魚市場と漁協が協力し運営する珍しいシステムです。生産から消費までのサプライチェーンマネジメント(SCM)を小田原という限定地域で実現しました。このSCMが成功するかどうかは大きく言えば、改正市場法の成否にも直結する取り組みです。

小田原漁港の取り組みで注目されるのが、漁協と消費地市場の協力です。
多くの漁協で直売所が運営され人気となっていますが、小田原は公設地方卸売市場の卸「小田原水産」と小田原漁協の共同出資で「JF小田原水産」を設立し、漁港の開発だけでなくサプライチェーンの受け皿となる機能を担っています。

オープンした「漁港の駅」は3階建で1階が水産を中心にした物販で2階は休憩所、フードコートとミニライブ等を行う展望テラス、3階はお刺身ビュッフェでいずれも長蛇の列でした。

小田原魚市場の米山社長に案内していただいたのですが、とても食べられる状況ではなく近くの食堂でカツ丼を食べました。漁港のカツ丼美味しかったです。
天候も「小春日和」で海風が心地良く、早川駅前にある蒲鉾の老舗「土岩本店」で揚げたてのさつま揚げと蒲鉾を買い、お腹いっぱいでも揚げたてを食べないのは失礼だろうと思い、ベンチで少し食べて帰りました。