卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

鹿児島市中央卸売市場魚類市場、高床式と平床式売場を併用

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50%完成した鹿児島魚類市場。右が高床式、左側がこれから整備される平床式

鹿児島市中央卸売市場は青果市場(昭和51年移転開業・97,353㎡)、 魚類市場(昭和42年新設開場・水産30,151㎡)に分かれており、一時、総合市場化も検討されたが実現せず、現在地で老朽化、耐震等の関係で水産は全面再整備、青果は補修となった。

魚類市場は、平成21年3月に策定された「鹿児島市中央卸売市場整備計画」に基づき再整備が始まり、平成27年3月に実施設計を策定し新市場棟を着工し、約20ヶ月をかけて平成30年に第1期工事が終了、平成30年度後半から第二期工事に入る予定。

第二期は平成32年度中に完成予定で、現在、新市場棟の使用料などで業界と話し合いを行っている。

魚類市場は産地市場でもあり、船からの水揚げもあるため、配送を主体とした高床式の閉鎖型卸売場と、水揚げした魚を中心として販売する平床式の開放型卸売場に分かれて建設される。

再整備事業の概要は次の通り。

(1)概算工事費 約115.9億円(H 27年3月時点)
 ・新市場棟 約91.6億円
 ・新関連店舗棟 約3.9億円
 (強い農業づくり交付金、農畜産物輸出拡大施設整備事業交付金を活用)

(2)主な施設
 ①新市場
 ・規模 地上2階、屋上駐車場
 ・延べ床面積 22,22㎡
  1階 13,555㎡
  2階 6,440㎡(駐車台数121台)
  R階 2,228㎡(駐車台数165台)
 ②新関連店舗棟
 ・規模 上2階
 ・延べ床面積 1,179㎡