卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

豊洲市場にぎわい事業「EDOMAE 場下町 TOYOSU」

オリンピック後に建設される豊洲市場の観光拠点「千客万来施設」が稼働するまで、暫定的に青果棟のある5街区でにぎわい事業を行うと発表した。

現在開催されている「土曜マルシェ」の場所で、新たに三井不動産関連の「MIチーム」を賑わい創出事業者に選定し「EDOMAE 場下町 TOYOSU」を建設する。

f:id:chorakuan:20190413204609p:plain

5街区に予定されている「EDOMAE 場下町 TOYOSU」鳥瞰図(東京都発表)

f:id:chorakuan:20190413205717j:plain

現在は「土曜マルシェ」が開催されている

 

事業の概要は次の通り。

(1)施設概要
 2019年6月に着工し2020年1月に開設予定

  • 延床面積:約760平方メートル
  • 店舗面積:約470平方メートル

(2)施設
 ア 飲食施設(豊洲場下町)

  • 寿司、天ぷらなどの和食からカフェなどの軽食まで多様な店舗構成の「フードホール」
  • 海鮮バーベキューを楽しめる屋内個室「海鮮バーベキューレストラン」

 イ 物販施設(市場小路)

  • 日本の粋を集めたお土産や食べ歩きができる「マルシェ・物販棟」

 ウ イベントスペース(江戸前広場)

  • 屋外マルシェやイベント等、多様な活動を生む広大な「多目的広場」
  • 地域の催しやスポーツ等と連携したイベントの開催

 エ 提案貸付料 月額80万円。

 

東京都は、「千客万来施設」の事業予定者として、「万葉倶楽部(株)」を決定していた。

約200店舗が集まるショッピングゾーンと24時間営業の日帰り温泉施設、宿泊施設を順次オープンする計画だった。

しかし、開場の遅れや小池知事の築地再開発構想等で万葉倶楽部が反発。

協議した結果、2018年8月に「千客万来施設」の2020年10月着工し、2022年12月完成の新たな整備スケジュールが合意されている。

このにぎわい施設はその間の暫定事業。