卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

開設者が決定的な役割−改正卸売市場法下における市場開設者のあり方

市場活性化への開設者のあり方が模索されている(横浜南部市場) 2020年6月21日に施行される改正卸売市場法は開設者のあり方にどのような変化をもたらすのだろうか。改正卸売市場法の施行は、市場のあり方の変化だけでなく、開設者のあり方、役割をも劇的に…

私の好きな美術館−その7佐川美術館(滋賀県守山市)、MIHO MUSEUM(滋賀県甲賀市)

佐川急便創業40周年に開館した佐川美術館(竹中工務店設計施工・同館ホームページより) 関東に住んでいる人にとって、滋賀県はあまり馴染みがないだろうと思います。私は仕事でよく行きました。関西の中でも存在感が薄いようで、昨年ブレイクした漫才の「ミ…

私の好きな美術館−その6箱根と熱海 MOA美術館(静岡県熱海市)、箱根美術館など

岡田茂吉イズムの結晶、箱根美術館(ホームページより) 箱根と熱海は全国的に最もよく知られている温泉地の一つである。 箱根は山、熱海は海でどちらも魅力的な土地柄なのだが、文化的な面では違う、箱根は魅力的な美術館が多いが、熱海はMOA美術館以外に見…

種苗法改正案は見送り−コロナウイルスと食料安保2

「知床晩鐘」三上市太郎・撮影 種苗法改正案の見送り理由について 黒川東京検事長の賭けマージャン問題など騒然とする中で2020年5月20日、突然、自民党森山国対委員長が国会に上程されていた種苗法の今国会成立の見送りを発表した。 種苗法については、いろ…

国会上程された種苗法改定案−コロナウイルスと食料安保1

種苗法の何が問題なのか 新型コロナウイルスの対応に追われている今国会に、日本の食料安全保障に大きな影響を及ぼす種苗法の改訂案が上程されている。 この改訂案はイチゴ等の優良品種の海外流出を防ぐことが法目的とされているが、同時に品種の育成者権を…

私の好きな美術館−その5三岸好太郎美術館・三岸節子記念美術館②

織物工場をイメージしたノコギリ屋根の美術館(三岸節子美術館ホームページより) 芸術家は自分勝手である 三岸節子美術館は、愛知県一宮市の生家跡地にあるノコギリ屋根の美術館です。写真は大きく見えますが、それほどではありません。 この美術館は生家の…

【寄稿】緊急事態だからこそ取り組める−卸売市場でドライブスル-販売を活用しよう

2020年4月25日N H Kで放映された高崎市場のドライブスルー販売 先に紹介した卸売市場におけるドライブスルー販売は各地市場に広がりつつある。 4月25日に実施した高崎市場の「関越冷蔵」米桝 秀二専務がまとめた高崎市場の取り組みと呼びかけを紹介する。 …

私の好きな美術館−その4三岸好太郎美術館・三岸節子記念美術館①

好太郎が設計したアトリエのイメージ、道立三岸好太郎美術館ホームページより 札幌は憧れの地 九州育ちの人は、たいていが富士山と北海道に憧れます。 私は新幹線に乗るといつも「今日は富士山が見えるだろうか」と新横浜を過ぎると緊張し、見えると嬉しい、…

卸売市場のドライブスルー販売広がる

高崎市場のドライブスルー販売(2020年4月26日付け上毛新聞) 卸売市場のドライブスルー販売方式が広がっている。 明石市場、川崎南部市場、高崎市場などで始まり全国的に広まりつつある。 いずれも公設地方市場で、外出自粛で売上が急減している卸売市場業…

私の好きな美術館−その3大原美術館

野付半島(写真)三上市太郎 好きな美術館に優劣はない しかし、いつでも何回でも行きたい美術館として、まず頭に浮かぶのが岡山県倉敷市の大原美術館である。 規模的には東京の美術館やMOA美術館の方が大きいし、個人的には画家個人の記念館の方が好きであ…