今年も、ようやく師走を越すことができそうだ。
来年6月で79歳。人生の大半を使い果たしている。「余命いくばくもない」の言葉を実感する日々である。
ブログも長く出さなかったが、今年は総務省の地方公営企業アドバイザーの肩書きで年間、数十回の出張があり、現役時代を含めて最多の出張経験であった。
さすがに疲れ、コロナ禍の4年、風邪も引かなかったが11月にダウンし、二週間ほど咳が止まらなかった。
線香花火のような日々の細い光の中で、印象に残った生活シーンをいくつか紹介する。
グルメ日記〜フカヒレ尽くし
グルメとは縁のない生活であるが、今年の自慢は気仙沼で食べたフカヒレ尽くしである。
① フカヒレステーキ
パーティなどでフカヒレスープは食べたがステーキは初めてである、聞いたこともなかった。カツオ、サンマ、アジはすでに食べた。
フカヒレは高いので、フカヒレ入り肉まん1個500円を奮発して食べた。木村屋の5個500円と変わらない。これではフカヒレを食べたと言えない。
フカヒレを食べず、気仙沼に行ったとは言えない。
食べた。しかも自前である。胸を張って自慢できる。大満足だった。
フカヒレそのものは淡白な味だが少し濃いめのタレで香ばしく、口に入れるとそのまま溶ける。
② 自慢ついでに他のメニューも紹介する
フカヒレスープ、フカヒレソース掛けアイスクリーム、秋刀魚棒寿司、鮑陶板焼き、牡蠣蒸しジュレ、お造り(メカ、ホタテ、ボタン他)など。
言葉よりも写真が雄弁だろう。
「ホテル観洋」は水産大手「阿部長商店」の経営である。
気仙沼魚市場の前の小高い丘にあり温泉も沸いている。
良いホテルなのだが、外壁補修中で外が見えず、その代わり、宿泊費を超夕食付きで半額近いサービスになっている。
いつもは無料朝食付きのビジホしか経験がなかったが、一人でもO Kだったので泊まった。
多分、無理だろうがまた来たい。
函館の秋・五稜郭公園
① 11月の函館・五稜郭公園
函館は美しく魚が美味い。雪景色も良いが秋の景色も良い。
11月中旬、五稜郭公園を流れる河沿いの芝生に寝転び函館の秋の風を満喫した。
② 有田駅のホーム、我が家の冬
JR有田駅のホームには14代柿右衛門の絵柄がベンチの背景である。
松浦魚市場の帰りに有田駅まで送っていただき、時間があったので駅前の喫茶店に入ると、コーヒーカップから茶器など有田焼がずらりとある。
静かなBGMが流れる広い店内で客は私一人。
陶器を楽しみながら有田焼のカップでコーヒーを楽しんだ。美術館の陳列室の中で飲んでいるような贅沢さである。
満足して有田駅に入りホームに上ると、そこにもやっぱり有田焼が。
思いがけない喜びは格別である。
我が家の12月のシクラメン。私は浄土真宗、妻はクリスチャンの異教徒夫婦である。
有田焼も良いが、花はやはり色と香りの実物が良い。