卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

東京市場卸の平成30年度経営状況−水産、青果、花きいずれも減収減益

平成30年度東京市場卸 販売数量・売上高及び収益状況
  水産 前年比 青果 前年比 花き 前年比
取扱数量 37万8千トン 93.60% 1,936トン 97.90% 151万本 95.90%
取扱金額 4,700億円 96.90% 5,374億円 94. 80% 808億円 98.80%
売上総利益 219億円 98.60% 368億円 95.30% 78億円 100%
営業利益 7億円 82.60% 1億円  4. 90% 9千万円 86%
経常利益 17億円 77.70% 8億円 27.90% 2億円 87%

 

東京都中央卸売市場卸29社の平成30年度経営状況が発表された。

水産、青果、花きの三部門とも減収減益となった。概要は以下の通り。

水産

水産物部 兼業業務は前年を上回ったが、卸売業務の現象が大きく全体として販売数量は減少、販売単価は上昇した。

売上総利益は受託、買付利益ともに利益減少したため全体も減益となった。

営業利益、経常利益は販売管理費、一般管理費が減少したが粗利の現象が大きくともに減益となった。

青果

販売数量は減少、単価は野菜下落、果実上昇

売上高は卸売業務、兼業業務いずれも減少したため減収となった。

売上総利益は買付販売利益が増加したものの、受託販売手数料および兼業業務利益が減少したため全体では減益となった。

営業利益および経常利益は販売管理費および一般管理費が増加したため減益となった。

花き

卸売業務における販売数量は減少、販売単価は切花。鉢物ともに上昇した。

売上高は卸売業務、兼業業務いずれも減少したため減収となった。

売上総利益は、買付販売利益および兼業業務利益が増加したものの受託販売利益が減少したため全体では減収減益となった。

営業利益および経常利益は売上総利益が減少したため減益となった。