猛暑の中で、どういうわけか忙しく、ブログも疎かになった。
知人から、高齢なので健康を害したのではないかと心配された。だからという訳ではないが、各地で食べたものを紹介する。
食に関わる仕事をしている以上、金はなくとも若い頃から出張するとなるべく地元の美味しいものを食べるようにしてきた。
6月から7月にかけて出張して、自分が食べたなかで美味しいと思ったメモ代わりである。
長崎県松浦でアジ定食
長崎県松浦にある松浦魚市場の食堂で、アジ定食を食べた。
「アジフライの聖地」というのぼりが立っていたが、神奈川の湘南に住む身としては若干抵抗のある惹句だ。
これは食べなければならない。前回は時間が遅く売り切れになっていたので今回、初めて食べた。
市場関係者よりも一般の消費者が多い。
食べた感想は長崎でも神奈川でも千葉でも、魯山人が最もうまいと言った小浜でも、みんな変わらず美味しい。
アジはどこで食べても、刺身でもフライでも、寿司でも和物でも、みんな美味い。それでいて安い。
一番好きな魚である。来年も再来年もアジを食べたいものだ。
岩手県釜石でホヤ・ドンコ
ラグビー7連覇の新日鉄釜石(現在は日本製鐵)がある釜石は、憧れの地で、一度行ってみたいと思っていた。
初めて訪れることができた。
駅前の市場で買い、帰りの電車で食べたのがホヤである。1個100円を6個買った。
その場で捌いてパックにしてもらった。醬油とワサビはもらったが、そのまま食べた。
生臭さは全くなく、大きめのぶつ切りで、コリコリとした食感と塩味が効いている。
一人では多すぎると心配したが、あっさりと食べてしまい自分でも驚いた。
酢の物で少量を食べたことはあるが、人生最初で最後になるだろう、ホヤ体験だった。
ドンコの唐揚げも初めて食べた。驚くほど柔い。
ホヤの現物は食べてしまい、市場魚貝類図鑑 ぼうずコンニャクから写真をおかりした。
函館でツブ貝おでん・ホタテ
函館山近くの立待岬に行った。
森昌子の歌もあるが、アイヌ語「ヨコウシ」(待ち伏せする所)で、ここで魚を待ち伏せして取るところという意で「立ち待ち岬」となったと説明されていた。
景色の良さはもちろんだが、夏場だけの出店で売っていた塩味が効いたツブ貝の煮物があった(おでん鍋に入っていた)。
1本400円のツブ貝おでんと1本550円のホタテ串焼きが美味しかった。観光客向けの屋台かと思ったが、本格的な味で驚いた。