卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

福岡は大雨だった

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福岡に行った。大雨だった。
飛行機に乗っていて、「福岡は大雨で東京に引き返す場合があるのでご了承ください」と、ご了承したくないアナウンスがあった。
飛行機が落ちる心配はいつもする。紙飛行機でも落ちるのに、あんな大きな物体が飛ぶほうがおかしい。

ふるさと長崎の盆は、この一年に亡くなった親族の霊を慰めるために「精霊船」(写真)をつくり、8月15日の夕方、千数百台が市内各所から長崎港目指して動き出す。「精霊流し」である。

個人、会社、町内会といろいろあり、大きさも一人で持てるものから数十人が引っ張る大型の精霊船まで様々である。

花火の消費は長崎が圧倒的に多い、お盆のお墓参りも花火をするのが供養である。
千を超す精霊船を曳く家族が数万円、数十万円単位で花火を買い、爆竹は箱単位で火をつける。警備中の警官に爆竹を投げる不心得者もいる。ヤジを飛ばすと逮捕されるが爆竹を投げても逮捕はされない。
中国の影響だろう、陽気に故人を送る風習は気に入っている。

そのお盆の最中に訃報が入った。古くからの友人で豊洲市場の業会事務長だった。
家族は独立し奥様も亡くなっていて、一人暮らしで迎えた死である。
事務所に行っては「足が痛い、腰が痛い」とこぼしあって仕事の邪魔をしていた。

福岡で眠れないままに書いているが、眠れないのは悲しみのためではなく、昼寝のせいでもなく、単に歳のせいである。