卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪府中央市場指定管理者、1億円の利益確保

改正市場法では行政関与の減少と開設自治体による公共性、市場会計の健全性が求められている。 大阪府中央卸売市場が全国に先駆けて導入した指定管理者制度は、行政と業界の連携、効率性と公益性の両立を安定して維持しており、改正市場法の下での公設市場の…

築地大物業会を取材して

東京築地魚市場大物業会の第30回定時総会を取材した。 2018年10月11日の豊洲開場後は「東京豊洲市場大物業会」となるので、この業会名を使うのも最後の総会となる。大物業会は、築地市場で常に「おおもの」という呼称にふさわしいキングの座を占め続けている…

トータル物流の時代

市場流通の世界では、水産と青果、花を1社で扱う運送業者は少ない。それは法的に規制されていたからではなく、商品特性から一緒には取り扱えないという考え方で、サプライチェーンは別個につくられていたからである。 ところが築地市場にある「永井運送」は…

豊洲市場9月13日に開場記念式典

小池知事が出席した「市場移転に関する関係局長会議」で、豊洲市場の開場に向けた取組状況、環状2号線の整備、築地再開発の検討状況、の三点について次のように決定した。 ①10月11日開場に向けた記念式典は9月13日に行われる。 開場は豊洲市場になる見込み…

一般会計操出基準

改正市場法の根幹は原則規制から原則自由に転換したことである。 そのこと自体は問題ないのだが、自由と自己責任はセットである。 言い換えれば公設市場における市場会計のあり方であり、行政責任分と業界責任分の考え方の問題である。 市場会計において行政…