卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

国宝と一緒に昼寝したお話

お寺参りは趣味ではありませんが、四国88か所札所巡りも何か所かお参りしました。
何の予備知識もなく、たまたま高松に居る知人から御朱印帳をもらい、近くにある88番目の寺に最初に行きました。

後で知ったのですが最後から逆に札所巡りをするのは、重大な悩みを抱えている人がするそうで、御朱印帳に書いていただいた僧侶から「必ず仏様のご利益がございます、頑張ってお巡りください」と励ましていただきました。

随分丁寧だと思ったのですが、たまたま来た遊び半分の人間とは思わなかったのでしょう、申し訳ないことをしました。
逆周りの意味を知っていたら行かなかったと思います。

その後の生活で、良かったことがあると、この時の仏様のご利益だと思っています。

奈良の長谷寺や新薬師寺が好きで、仏像では奈良興福寺の阿修羅像や京都広隆寺の彌勒菩薩像など、世に名高いものが好きです。

京都より奈良が好きですが、東大寺の鹿だけは何とかして欲しい。
最近は興福寺の方までたくさん出張ってきてベンチに座ることもできません。
腹が立つことに、せんべい売りの屋台には近づかず、買った観光客には追いかけて寄こせと強制します。屋台と鹿はグルではないでしょうか。

昔、東大寺3月堂の国宝が並ぶ薄暗い堂内は誰もおらず、正面に畳2畳くらいの座る場所があって、そこで昼寝をしたことがあります。
本当に眠って起きると夕方でした。国宝が立ち並ぶ中で寝た経験のある方はそういないでしょう。
のどかな時代でした。

2月堂のお水取りも何回か行きました。
松本清張が、密教におけるゾロアスター教(拝火教)の影響を書いていましたが、暗闇に浮かぶ松明と火の粉を見ると、実感として納得できます。
「こちら奈良県警!止まらないで歩きなさい!」を連呼する雑音は興ざめでした。
奈良県警と鹿は好きではありません。

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