令和3年度予算概算要求事業(2)として、水産庁関係の予算要求事業の中から「水産バリューチェーン事業」を紹介する。令和3年度予算概算要求額は 1,750(742)百万円。
(出典) 88.水産バリューチェーン事業
競争力のある加工・流通構造の確立や水産物の消費拡大のため、生産・加工・流通・販売が連携しマーケットニーズに応えるバリューチェーンの構築を支援するとともに、加工原料の安定供給を図る取組や「新しい生活様式」の下での消費者の家庭食需要等に対応した水産物消費を推進する取組等を支援します。
魚介類(食用)の年間消費量の増加(令和9年度までに46.4kg /人)
マーケットインの発想に基づく「売れるものづくり」をする上で支障となる課題を、水産バリューチェーン関係者が連携し、情報流・物流の高度化や先端技術の活用等を図ることで克服しようとする取組等を支援します。
① 加工・流通業者等が、先端技術を活用した労働力不足を解消する取組等を支援するとともに、消費者への魚食普及の取組を支援します。
② 水産加工業者等への原料魚の安定供給や不測の需要減退により大きな影響を受けた水産物の調整保管を支援します。
③「新しい生活様式」の下での消費者の家庭食需要等に対応した水産加工業者が行う販売促進への取組や鮮魚店等が行う生鮮魚介類の安全・安心・簡便な提供を定着させるための取組を支援します。
水産加工業者団体等が行う中核的人材育成に必要な専門家の派遣、関係機関や異業種と連携した取組を支援します。
漁獲証明制度の導入に向け、漁協等が漁獲番号を含む取引伝票を即座に発行等するために必要となる電子化システムの開発・普及等を支援します。