卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

【時は来た】食料備蓄について語ろう!

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ジャコメッティ

【時は来た】食料備蓄について語ろう!【コロナ対策】

このタイトルは2020年4月6日の5チャンネルスレッドである。
これまでも何回か、新型コロナウイルスによる食料自給率の重要性について書いたが、「時は来た、食料備蓄について語ろう」などというフレーズはとても思いつかない。
さすがにネット住民の言葉のセンスは違う。

ウイルスと人類の戦いはいつ頃からだろうか。
もしかすると「戦い」ではなく「共存」なのかもしれないが、新型コロナウイルス以前にもスペイン風邪(1918年)やサーズ(2003年)、マーズ(2012年)など世界を揺るがす疫病が数十年に一度は人類を襲う。

エドガー・アラン・ポー「赤死病の仮面」(1842年)を読んだ時の怖さは覚えている。

赤死病を恐れた中世の領主が修道院に逃れ、外部をシャットアウトし連日舞踏会を開いていた、ある日の仮面舞踏会で1人が仮面を外すと、そこに「死」が立っていた。

私が書くと少しも怖くないが、ポーを読むと怖い。今なら誰もが豪華客船の悲劇を思い浮かべるだろう。100年以上前に、こんな小説を書いた天才の洞察力は怖い。

歴史的に災禍が繰り返されているのにグローバル化で全て解決と突っ走った。
どこで間違えたのだろうか。