不要不急の存在として、このところ自宅で所在なく過ごす日が多くなった。
過日、隣の雑木林から突然「ホーホー」「ケキョケキョ」という啼き声が聞こえた。
ウグイスだろう。聞き違いではない。ウグイスは最初から「ホー ホケキョ」と鳴くことができないのである。
なぜ知っているか、科学的根拠ではない「エビデンス？」は私の経験である。
宮崎の霧島高原の温泉に行き、近くの林を散歩していた時に、突然、近くの大樹から鳴き声が聞こえた。
「ホー」や「ケキョケキョ」を繰り返し、たまに「ホーホケキョ」と成功することもあり、それが周りの樹からも聞こえる。一緒に練習しているのだろうか。
まったく幼児の言葉のようで、思わず「頑張れ」と言いたくなる。実際、「ガンバレガンバレ」と言いながら他にすることもない身なので、30分以上聞いていた。
近所のウグイスは、すぐに鳴かなくなったが、数日たってまた聞こえた。もう立派に一人前である。
時が過ぎるのは早い、不用の身だが私もそろそろ動いてみよう。
