俳句や川柳の人気が復活しているようだ。
そのきっかけの一つが伊藤園のお茶のペットボトルである。
実にきめ細かく子供から大人までの俳句を印刷してある。時々買うたびに違う句が載っていて相当長くやっているので膨大な量になるだろう。私もこれがあるから伊藤園を買うので販促ツールとして貢献度が高いのではないだろうか。
私事だが引っ越したので整理をしていたら松山水産市場の運営協議会が作った「魚嫌い川柳・食べられるちちんぷいぷい魚好き」のポスターがあった。
松山といえば正岡子規の故郷で記念館もあり、今も市内各地に投句箱がある俳句の盛んな地域である。広域流通に乗りにくい瀬戸内の少量多品種の魚が見直されている地域でもある。
子供の魚嫌い対策や魚食普及の一環で行われたのだろうが、今見ると、若干セクハラと言われそうな句もあるし「自虐ネタ」とも批判されそうだが、こうした取り組みも日本の食文化の一つではないかと思った。以下、いくつか紹介する。
猫だけが 迎えてくれる釣り帰り
骨や皮 なくて便利と刺身焼く
目を閉じて 頭を落とすはなれ技
魚釣り 母への宿題持ち帰る
魚くえ 自分食べずに父が言う
義父さばき 義母料理して嫁食べる
姑と 魚の小骨ひっかかる
写メールで さばき方聞くネイル妻
初さばき 言うんじゃなかった趣味料理
“臭いの”と 魚嫌って餃子食う
空腹が 魚見るなり満腹に