卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

豊洲市場で開場1周年

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2019年10月11日、まるで豊洲市場の苦境を象徴するかのような開場一周年記念式典が、豊洲市場管理棟で行われた。

折しも未曾有の台風接近のニュースが流れるなか、会場には限られた関係者のみ約100人が参加。
農水省の武田卸売市場室長が約30分の講演を行った後、小池知事の到着を待って伊藤裕康・市場協会会長と小池知事がそれぞれ短い挨拶を行い終了、台風対策もあってか役所関係の幹部は足早に退席した。
昨年10月11日の開場以来1年間、青果部はかろうじて築地時代を上回る取り扱いとなっているが、水産部は金額、数量ともに前年を下回る月が多く、豊洲市場をめぐる厳しい状況をそのまま反映した雰囲気の一周年となった。