卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

民営化した公設・準公設市場

公設市場から民営市場への転換は、第8次卸売市場整備基本方針以降、急速に進んでいます。
公設あるいは準公設(第三セクター)市場から民営化した主な市場は次の通りです。

長岡公設青果市場

青果

平成14年4月民営化 長岡中央青果、敷地面積2万3千平方米、半分強の建物と周辺施設を売却、残りは賃貸で将来的に売却。

泉大津フラワーC

花き

平成16年4月に民営化(3セク)

伊勢崎市公設市場

青・水

平成16年7月民営化、土地建物15年間無償貸与、施設整備基金7千万円引渡

石巻市公設地方市場

青・花

大震災の前年、平成22年1月に民設民営で開業。花き部は平成30年

伊丹公設市場

青・水

平成18年4月に青果卸が廃業し、水産1社となったが、卸売場が地方市場の条件200㎡以下となり、平成20年7月、公設のまま「その他市場」となる全国初のケースとなった。JAの協力で直売所「スマイル阪神」

香川中部市場

平成18年12月から行政出資分を卸売会社に移行民営化(3セク)

京都市花き地方市場

花き

平成19年度末に京都市出資額を自社株に移行させて民営化(3セク)

上越青果物公設市場

平成21年4月に民営化、卸売会社「上越青果㈱」が取得

館林市地方市場

平成21年6月に会社を解散し民営化(3セク)

桐生公設地方市場

青・水

老朽化、耐震補修等で平成21年7月に民営化、「桐生地方卸売市場(株)」

西脇市地方卸売市場

青・水

平成22年2月に西脇市出資額を自社株に移行し民営化(3セク)

北勢公設市場

青・水

平成19年から3年間、指定管理者を導入、平成22年4月から完全民営化し「北勢地方卸売市場」に 開設会社は「北勢公設卸売市場株式会社」

藤沢公設地方市場

平成19年に中央市場から地方市場に転換、平成21年度に指定管理者導入、3年後の平成24年4月より民営化。親会社の横浜丸中青果が施設整備を行い市場卸の湘南青果が開設者に

足利市公設地方市場

青・水

平成30年1月民営化 土地保有会社が開設者に

新庄卸売流通C

平成30年(2018)6月民営化(3セク)6億から2億へ減。無償譲渡