写真は2018年10月7日と10日の築地場外市場メイン大通りの風景である。
右手に築地市場、手前が市場通りで、一番奥に波除神社がある。
日曜日(7日)の朝の商店街としては普通であろう。
しかし10日の写真は水曜日の午前11時頃である。
私はショックだった。
築地場外市場は市場が移転してもそれほどの影響は受けないだろうと思っていた。
その根拠が従来の日曜日の場外市場の様子である。
日曜日の築地に何回も出かけている。
午前8時には大変な混みようで、卸売市場が営業しているかどうかに関係なく集客力は万全なのだと思った。
これで卸売市場が再開発され、ビル街が建ち並べば、もっと客は増える。そう思った。
新橋汐留口がテレビ局、電通など大型再開発されてもSL広場からがガード下が今もサラリーマンの聖地としての地位を維持している。
築地場外市場も第二のアメ横機能を果たすだろうと思った。
8日以降、ある程度盛り返したが、飲食店の経営者は3割減少と言っていた。減る時は少なめ、増える時は多めが原則なので5割近い減少だろうと思う。
もちろん、長期的には一過性の現象だろう。
築地の立地の優位性とアメ横以上に再開発が難しいだろうと言われる零細業者が並ぶ魅力、コストの競争力は生き続けるだろうと思う。
ただし外国人観光客は減るだろう。
彼らはマルシェ、バザールの雰囲気を楽しむために来ている。
それと銀座が一緒に楽しめたから、あれだけの集客が実現したのだと思う。
今は豊洲市場関連売り場も以前と変わらない混みようだが今後、2回、3回とリピーターになってくれるかが鍵となる。
そうした面では10月11日の豊洲開場は絶好のタイミングだろう。小池知事の怪我の功名ともいうべき貢献である。
10月から11月を乗り切れば12月に入る。
築地場外市場、豊洲関連業者ともに試練の時が続く。