卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

その他・食一般

善光寺ソバは美味しい

長野善光寺に行きました。そばを食べようと門前通りをブラブラ歩いていたら行き着いてしまい、お参りした帰りに食べました。 昔、門前通りで、そば粉100%を食べてボソボソ硬く、食通ではないと自覚して今度は普通のそばと野菜天を食べました。美味しかった…

魔法の食材たまご

昔、『暮しの手帖』の投書に、小さな娘が卵かけご飯が好きで、ある日突然「卵かけご飯ちゃんと結婚する」と叫んで、父親が「パパと結婚する約束じゃないか」と嘆いたという話がありました。 子供の頃、縁側の下に鶏を飼っていて、それを時々食べていたのです…

「江戸前」を食べた

「江戸前」には東京湾、気質、鰻の意味がある。江戸前といえば、東京湾を意味することや、江戸っ子気質という言葉でよく知られている。しかし江戸前という言葉だけで鰻を意味するとは知らなかった。 先だって久しぶりに鰻を食べた。うなぎの価格でよくある「…

連休の過ごし方

連休中は昔から出かけない。 いつでもどこでも行ける「サンデー毎日」の身だから連休中に行く必要はないからである。 私だけかと思っていたら、7割が遠くへは出かけないという報道があった。調査が本当なのかという疑問はあるが、そうだろうと思う。 テレビ…

春だ、京都に行こう

京都、大阪、明石に行った。明石でタコ、タイ、穴子の定番3品セットを食べた。うまかった。タイは固くてタコは柔らかかった。 そうだ京都、行こう。確か、そのようなJRの広告があった。私は京都より奈良が好きだ。 今年、京果を退職したK氏など親しくして頂…

東京ドームの広さを知っていますか

大きさを表現する基準として「東京ドーム○個分」がよく使われる。 いつ頃からだろうか。テレビでも新聞でも良く使われる。 昔、築地市場にあった「豊洲市場の案内展示場」で若い女性から「豊洲市場の面積は東京ドーム○個分」になると説明されたことがある。 …

「東江」を何と読むか

アメリカの世界的歌姫が「七輪」とツイッターしたことで炎上している。 熊本地震への見舞いである「愛と祈り」の象徴として七つのリングを「七輪」とツイッターしたことを揶揄したものだ。 日本に関心を持ち日本語を学び、震災に対する自分の気持ちを日本語…

統計不正とトリクルダウン

統計不正問題で国会が揺れている。 アベノミクスの看板政策の根拠となる数字だけに政治的には重大な問題となるだろうが、個人的には戦後最長の経済成長とか賃上げ率の連続上昇など、どこの世界の話かと思っていただけに不思議ではない。 市場業界の集まりで…

ESG、SDGsとは何のことだ

先週、セミナー「普及するESG 食品産業の取るべき行動は!〜SDGsも活用する新たな経営戦略」を聞いた。 なぜ聞いたかというと、テーマが全く分からないからである。 ESG SDGsとは何だろう、サッパリ分からん。 「普及するESG」って、何が、どこで、どう普及…

嫌いな言葉「茹でガエル」と「じょろうがい」

私は時々、研修会で講師を務める機会がありますが、そうしたときに気をつけていることは、自分が話すことは、あくまで主観的な意見であり、判断するための材料を提供するだけだという立場です。 そのために、なるべく具体的なケースを紹介するように心がけて…

グローバル化の功罪

2019年もまた、政治、経済のグローバル化による激動の一年となりそうだ。 2018年12月の入国管理法の改正による外国人労働者の受け入れ拡大など、労働環境もまた国が進める働き方改革によって大きく変わるだろう。 卸売市場業界にとっても、今や外国人労働者…

年越しそば

明けましておめでとうございます。 昔は、昨日と今日と何が変わる、何がめでたいと斜に構えていました。近年は一年を無事に終え新しい一年を迎えることが出来たことを感謝するようになりました。これを円熟というのでしょうか老化というのでしょうか。 「去…

お雑煮と酒は正月の神事

2018年12月はじめに山形、秋田、上田、長岡の各市場を回りました。幸い、雨にも会わず穏やかな日差しでしたが、帰った夜に雨、翌日に東北各地に雪というニュースがあり、それでもう冬なのだという思いが急に強くなりました。 庶民が正月を祝い雑煮を食べるよ…

東北の温泉は素晴らしい

冬になると温泉が恋しくなります。 関心のない人には読む価値のない温泉談議です。 先だって山形、秋田、長野の市場を回りました。 長野も東北も温泉の宝庫です。 山形新幹線には、かみのやま温泉、赤湯など温泉名がついている駅があります。 鳥取駅前には「…

太ったソクラテスでなにが悪い

前にも紹介しましたが、肉食禁止時代に猪を山鯨、鹿をモミジ、馬肉をサクラ、鶏肉をカシワと言ったのも言葉の遊びです。しかし豚はせいぜい「トン」と音読みするだけで言葉の遊びがありません、豚はそのまんま豚です。これは不当な差別ではないでしょうか。 …

包丁とまな板

一時期、子供たちが肉ばかり食べていると大人になっても野菜や魚を食べないのではないかと言われましたが、現在、日本の食文化は世界に広がりつつあります。 平均年齢がどんどん上がってきても、そうしたアンバランスな傾向は出ておらず、高齢化社会になった…

女性が支える日本文化

私のホームグランドは図書館やチェーン喫茶店です。時代の変化にはなかなか付いていけない高齢者でも、携帯電話とパソコンには感謝しています。一時期流行ったレンタルオフィスなど借りる必要はありません。 図書館は、冷房が効いていて本が読めて夜までやっ…

団十郎と水神様

築地市場の解体が始まり、市場内にあった水神様も築地から引っ越した。豊洲でも海の安全を願う祈りは同じである。 築地市場の水神様は長い歴史があるが、個人的な記憶にあるのは、12代目市川團十郎が築地魚河岸会(伊藤宏之会長)主催で毎年行われている水神…

古墳時代より身長が縮んだ

先日、区役所から健康診断の通知が届いたので受けてきた。 私の身長は163センチだった。ショックだった。身長が気になる高校生の頃は166センチあった。 私は典型的な胴長短足で、身体測定の時間には、身長はなるべく高く座高はなるべく低くなるよう努…

老いの温泉談議

他人に自慢出来る私の数少ないひとつが温泉通いです。数えていませんが100カ所以上は行っているでしょう。 何をするわけでもなく、ただ、単純に温泉を楽しむだけで、酒も料理も宿も関心はありません。風呂好きは昔からで、早くて1時間、長ければ2時間、自…

春秋の争い

私は柔軟性がある(おおざっぱな)性格ですから、夏の間は暑いから冬がいいと思い、冬になるとやはり夏がいい、夏は貧乏人の味方だと毎年思っていましたが、近年の猛暑と冬の大雪は、どちらが好きかというレベルを超えています。 春と秋は素直に、秋になれば秋…

毒になる奴が煮ている薬喰い

最近は、鶏肉やレバ刺し、牛肉の刺身まで食べることが出来るようになりましたが、個人的には生肉は苦手です。 「お造り」でエビや鯛の尻尾が動いているのも苦手です。白魚の「踊り喰い」も昔、ご馳走になったのですが、食べることに必死で味の記憶はありませ…

美しい音と美しい味

先日、鎌倉芸術館でミーシャ・マイスキーのリサイタルを聴いた。 マイスキーのバッハ無伴奏チェロ組曲はiTunesに入っていてよく聴くのだが、数十年前、府中の森芸術劇場で初めてマイスキーを聞いて以来の生演奏はまた格別である。 今回は娘のリリー・マイス…

高齢化社会と人口増

若いころ、高齢の方から「何歳にみえる?」と聞かれて困った経験があります。 当時は、50歳以上は皆「年寄り」で一括りでしたから「関心ないし分かりません」と答えるわけにもいかず、いくつと言えば喜んでもらえるか真剣に考えたことを覚えています。 今、…

人はフードで生きるに非ず、システムで生きる

長崎出身のせいか私は路面電車が好きです。路面電車はいつ見ても、どの街で見ても好ましい姿をしています。 長崎は坂の町ですので歩くのが大変で、若い頃、もう少し延ばして欲しいと思っていましたが、最近知ったのですが少し勾配がきついと動けないそうです…

真夏の夜の独り言

科学的な話をしよう。男性が小便をするときに体が少し震えるのは男性ならば誰もが覚えがあるだろう。しかし、女性はそうしたことがないと70歳を超して初めて知った。 なぜ違うのか。TVでゲストの医者が「男性に比べて女性は用を足すときに空気中にさらす肌…