卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

開設と業務の分離−京都方式か東京方式か

地再整備を行なっている京都中央市場第一市場 開設自治体の条例で対極をなすのが京都と東京である。別表を見るだけで明らかだろう。 各々の業務規程は、改正市場法後の卸売市場のあり方、とりわけ行政が責任を持つ公設市場の開設者としてどうあるべきかとい…

「ゴホンといえば龍角散」では間に合わない?

豊洲市場で開かれる予定だった公設協、3セク協、全民協の合同セミナーが新型ウイルスの影響で延期になりました。 先週、倉敷と松浦、長崎に行きましたが、岡山ではほとんどマスク姿を見ません。たまに観光客らしい方のマスク姿を見ますが、地元では全く話題…

民営化2期連続増収増益−卸3社体制となった栃木県南市場

民営化二期目を終えた栃木県南卸売市場の開設会社「荒井商事」が二期連続の増収増益を実現した。 改正市場法下で市場経営の困難さは増すだろうと思われている中で、公設から民営化の受け皿となった開設会社が二期連続の増収増益となったことは特筆に値するだ…

「市場の常識を疑う」櫻田光雄 沼津中央青果社長講演

櫻田光雄 沼津中央青果社長(全国青果卸売市場協会 副会長) 「改正市場法時代をどう生き抜くか」をテーマに行われた、全国青果卸売市場協会と全国魚卸売市場連合会の合同研修会における櫻田光雄 沼津中央青果社長の講演を紹介する。 近年、市場業界育ちでは…

小池知事は忙しい

市場は中小企業の集合体である。しかも顧客は小売店や外食、つまり消費者に繋がる。何より票が欲しい政治家にとって一か所で数万の票が動く卸売市場は魅力があるのだろう。 そのせいかどうかは分からないが、選挙の年になる小池知事は、2020年に入って1月5…

コンビニ24時間営業は誰のためか

コンビニはフランチャイザー(本部)がフランチャイジー(加盟店)を募集し、出店や品揃え等の経営ノウハウを提供することで対価として賦課金(チャージ)を受け取り経営する事業です。小売店にとって、もっとも重要な仕入れ・品揃えが全く心配なくなるので…