卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

真夏のバーベキュー

バーベキューブームらしい。まだ行ってはいないが川越市場の直売所「生鮮漁港川越」も先月、隣接してバーベキュー施設を拡張した。 京都でも見た。京都市場の外というか中というか、京都市場は公道と私道が入り組んでいてよく分からないが、その一角にある倉…

集荷対策費とは何か

「集荷対策費」とは何か。業界関係者にとっては周知のことだが、念のために説明する。 産地は委託で出荷する青果物に対し「この価格で売ってくれ」という希望価格を出し、卸は希望価格通りに売れないと、差額分を負担しなければならない。強制ではないが明日…

市場と8階建ホテル

2019年9月上旬、京都に行った。前回、1年前くらいだろうか。京都駅は日本人、外国人入り乱れてコンコースが通勤ラッシュ並みだったが、今回はそれでも多いが前回よりは空いている。 31番線、山陰本線に乗った。この線も昔はガラガラだったが、学生さんでい…

「卸は手数料業者」は幻想である

名古屋セントライ青果が産地に支払っていた「集荷対策費」に対し、名古屋国税局が「贈与」であると認定し4年間の累計で7億3千万円の追徴課税を行った。市場法改正よりも大きな青果市場の大問題となっている。 青果市場の卸にとって、実際の売値よりも高い…

沖縄の風を受けて

沖縄に居る。湿気が少ないので暑いわりに汗をかかない。どこにもベンチがあって日陰で風を受けると、冷房の効いた喫茶店よりはるかに気持ちがいい。 昨日の夜、沖縄市場の方と夕食をご一緒し、沖縄料理を食べた。酒は飲めないのだが、酒のつまみは好きで、い…

変化に対応する卸売市場のあり方

武田裕紀 農林水産省 食料産業局食品流通課 卸売市場室長 2019年8月21日〜23日の三日間、東京豊洲のNTTデータ本社において「全国生鮮流通フォーラム」(パーソナル情報システム、NTTデータ関西主催)が開かれた。以下、講演者の講演概要を順次紹介する。 人…

お不動さまのジャムセッション

この写真は御本尊の不動明王ではありません 深川に住んでいます。近くにお不動さまがあって、全くの不信心ですが、時々行きます。365日、毎日必ず9、11、13、15、17時の5回行われる加持祈祷を聞くためです(特別な日はもっと多い)。 新しい建物になる前は…

生き残りをかける地方卸売市場−改正市場法の下で何を目指すか

2020年6月に施行される改正卸売市場法によって地方卸売市場は最も大きな影響を受けるだろう。青果、水産物を中心とする生鮮食品流通は、千を超す卸売市場によって網羅されている。その卸売市場は64中央市場と1060地方市場に分かれており、市場数では全体の…