卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

改正市場法と施設整備

農水省は3月12日の全国説明会を皮切りに4月24日まで全国10か所で改正市場法についての説明会を開いています。 昨年12月から繰り返し説明会を開いていて、その内容は参加者にとって必ずしも満足のいく答えではなかったのですが、やること自体は悪いことでは…

JA全農ぐんま青果物一次加工センター、前橋市場と提携

「JA全農ぐんま青果物一次加工センター」は、前橋市の民営地方市場「前橋生鮮食料品総合卸売市場」(前橋市場)の用地内にあり、施設は前橋魚市場の水産仲卸棟をそっくり活用しJA群馬が約3.5億円をかけて改装、商品供給は前橋青果(飯塚伸彦社長)を通し…

改正市場法によって卸売市場はどう変わるか-食品流通政策の歴史的転換、規制緩和の最終章に

Ⅰ.制度改正の流れ 前回の記事にまとめたのが、今回の改正市場法によって変わる可能性がある課題です。今回は、こうした政策の変化について簡単に経緯をみていきます。 1.平成28年の動き 農業・漁業の第一次産業を食品流通の一環として構造改革するために…

改正市場法によって卸売市場はどう変わるか-取引、施設整備、開設者の変化

平成30年(2018年)6月の国会成立をめざす改正市場法案が明らかになりました。 現在の条文83条が19条となったのをはじめ、「食品等の流通の合理化及び取引の適正化に関する法律」(適正化法)とセットで機能し、許認可制から認定制になるなど、実質は「卸売…

改正市場法は平成新法

改正市場法案が明らかになりました。 現行83条が19条と基本方針だけになり、適正化法とセットで機能し、事前許可制から事後承認制になるなど「卸売市場法改正」でなく明らかに新法です。 大正12年の中央市場法、昭和46年の卸売市場法に次ぐ平成の新法です。 …