卸売市場流通についての諸問題

市場流通ジャーナリスト浅沼進の記事です

コンパクト化・物流機能中心に再整備‐飯塚市公設地方卸売市場

改正卸売市場法時代における市場改革は、物流機能及びEC取引を含めた情報機能強化に集約されるだろう。現在、多くの卸売市場が直面している施設再整備も、この二つの機能をどう取り入れるか「機能特化市場」が最大の課題である。 改正卸売市場方時代の機能…

京都中央市場再整備‐まちと共存する都市型卸売市場

京都市中央市場水産棟鮮魚部門。塩干は令和4年度完成。躯体部分を活用、整備費は約162億円 令和3年9月に京都市中央卸売市場新水産棟(京都市中央市場水産棟)第1期エリア(鮮魚部門)が完成した。京都市中央市場は京都駅から嵯峨野線で2分の梅小路京都…

サクラ咲いた、ウグイス鳴いた

このところ地震が相次いでいる。津波の被害がなかっただけでもホッとしたが、東北は大変だと思う。3.11の記憶はまだまだ消えないだろう。 東北新幹線の事故を契機に、脱線防止の取り組みがなされていたことを知った。関係者の努力に敬意を抱きながらも、私は…

コロナ禍と市場

暦には数百の「…の日」があるらしいが、2022年2月22日は「スーパー猫の日」だという。なるほど、初めて知った。 テレビも一日中、猫特集をやっていて人気である。YouTubeでペットの動画をよく見るが、「アース製薬」が「ニャース製薬」の名前で宣伝す…

ワンストップ型輸出機能特化型市場とは? 〜成田新市場を見る

成田市公設地方卸売市場(成田新市場)が2022年1月20日に開場した。 長い卸売市場の歴史でも初のケースとなる「輸出機能に特化した卸売市場」である。多くの卸売市場にとって、輸入は関係があっても輸出に市場として取り組むことはほとんどなかっただろう。…

レンゴー伊勢崎支社が移転統合‐ぐんま県央青果100億円超え、群馬トップ卸に

県下トップ市場となる ぐんま県央青果(高崎地方市場) 長野県連合青果伊勢崎支社は2月10日に高崎市場に移転し3月31日まで営業、2022年4月1日から「ぐんま県央青果」と合併し、ぐんま県央青果として営業する。 ぐんま県央青果は、昨年4月に長野県連合青…

新会社「株式会社R&Cながの青果」‐倉崎浩社長、堀陽介副社長で4月1日スタート

地方市場卸の「R&Cホールディングス」が全国トップクラスの規模となる(長野地方市場) R&Cホールディングス(堀雄一社長)は4月1日に統合する長野県連合青果と長印の体制・人事・経営理念について2022年1月14日、次のとおり発表した。 1. 新会社名…

食事は神事である

去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの(虚子) 明けましておめでとうございます 昔は、昨日と今日と何が変わる、何がめでたいと思っていましたが、近年とみに、一年を無事に終え新しい一年を迎えることが出来たことを感謝するようになりました。最近は一…

師走とSDGs

今年も師走を迎え、どうやら無事に年を越すことができそうです。 若いころ高齢の方から「何歳にみえる?」と聞かれて困った経験があります。当時は、50歳以上は皆「年寄り」で一括りでしたから「関心ないし分かりません」と答えるわけにもいかず、いくつと言…

岸和田の魚を全国に‐大阪府鰮巾着網漁業協同組合の「泉州生シラス丼」

だんじり祭りで知られる岸和田にある大阪府鰮巾着網漁業協同組合は大阪湾の漁獲ナンバーワンの漁協である。その漁協直営の「きんちゃく家」で泉州生シラス丼を食べた(写真)。 グルメリポーターの表現力がないので、感想はただただ美味かったと言うだけであ…